就職みらい研究所の調査によれば、2020年卒業予定の大学生が就職活動で保護者から金銭的援助を受けた平均額は、6万5,538円でした。地域別では、北海道・東北が9万9,079円と突出し、近畿が7万2,097円と続いています。最も少ないのは関東の5万8,152円です。北海道や東北の支援額が多いのは、首都圏で行われる企業説明会や面接などに出席するため、交通費や宿泊費がかさんだためです。
今年の就活は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、企業が対面での説明会や面接を中止し、インターネット経由に切り替えるケースが相次いでいます。就活でかかる費用のうち、負担の大きい交通費や宿泊費が減少すれば、保護者からの援助額の軽減につながります。今回の新型コロナウイルスの感染拡大を契機に、今後の企業説明会のあり方も変わるものと思われます。
(2020年4月2日 読売新聞)
(吉村 やすのり)