国立がん研究センターの研究班の発表によれば、2009年からの3年間にがんと診断された患者の5年生存率が64.1%でした。4年前から2ポイント上昇し、初回調査からの18年間で10.9ポイント上昇しています。早期発見の推進や治療法の進歩によると思われます。早期に発見できた人の割合は44.1%で、前回調査と比較して4.1ポイント増しています。
25の部位別にみると、男性では前立腺の99.1%、大腸の72.4%などが高く、女性で高いのは乳房の92.3%、子宮体部の81.3%などです。診断技術が向上し、より早くがんが見つけられるようになりました。患者により合った治療法の選択肢が出てきたり、負担が小さい手術方法が開発されたり、ピンポイントで放射線治療ができるようになることによると考えられています。
(2020年4月15日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)