介護認定率の年齢による増加

人生100年時代、自分や配偶者だけでなく、親の介護に直面する可能性は十分にあります。要介護になる確率は、75~79歳で13%、85~89歳になると50%を超えます。もし親がその年齢にさしかかっているなら、介護のお金について早めに考えておく必要があります。公的介護保険で、全てを賄えるわけではありません。要介護の度合いによって給付金額が異なりますが、原則1割は自己負担です。

生命保険文化センターが介護経験者に行った調査によれば、住宅改造や介護用ベッドの購入など、一時的な費用の平均が69万円です。1カ月の介護費用は、平均7.8万円に達します。平均介護期間は54カ月強なので、合計500万円近くに上ります。在宅介護か施設に入るかで金額は変わり、在宅は月額平均が4.6万円なのに対し、施設での介護は同11.8万円と2倍以上も高くなります。介護付きの有料老人ホームなどへの入居を考えるなら、金額の上乗せが必要になります。

(2020年4月18日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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