ドイツのベルテルスマン財団などの報告書によれば、世界各国のSDGs達成度は、2019年は、1位デンマークにスウェーデン、フィンランドが続き、北欧3か国が上位を占めています。日本は15位で、17の目標のうち、特にジェンダー平等を実現しよう、作る責任使う責任、気候変動に具体的な対策を、パートナーシップで目標を達成しようへの取り組みが課題とされています。トップ10圏外では、英国が13位、米国が35位、中国が39位です。
国連は持続可能な開発目標報告2019で、目標の進捗状況を記しています。貧困を無くそうについては、2015年で7億3,600万人が極度の貧困の中で暮らし、貧困に終止符を打つ目途は立っていないとしています。飢餓をゼロにでは、2017年に栄養不良に陥った人は8億2,100万人で、20115年の7億8,400万人から増加しています。後発開発途上国に目を向けると、GDP成長率は4.8%で、目標の7%に達しておらず、1人当たり製造業付加価値は114ドルで、欧米の4,938ドルよりはるかに低額です。
(2020年5月16日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)