帝国データバンクの発表によれば、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う今年の企業の経営破綻が、累計で200件に達したと発表しています。企業の資金繰りは急速に悪化しており、増加のペースが加速しています。今年の新型コロナ関連の経営破綻は、2月26日に初めて確認され、累計で100件になるまでに61日かかりました。それから200件に達するまでは35日しかたっておらず、増加ペースは2倍近くになっています。
業種別では、ホテル・旅館が39件、飲食店が24件、アパレル・雑貨小売店が16件でした。訪日外国人客の激減や、政府の緊急事態宣言による営業自粛の影響が大きくなっています。中小・零細企業の経営破綻が多く、負債総額が5億円未満の破綻が全体の7割以上を占めています。都道府県別では、東京都が43件、北海道と大阪府がそれぞれ17件と、人口あたりの感染者数が多い地域で目立っています。
（2020年6月2日 読売新聞）
（吉村 やすのり）
