キャッシュレス化の加速

新型コロナウイルスの感染拡大を機に、キャッシュレス決済が注目されています。わが国は、諸外国に比べてキャッシュレス化は進んでいません。日本やドイツ、イタリアなどで、根強い現金志向を変えることになりそうです。わが国においてもキャッシュレス化の伸びは30~50代で大きく、現金派の世代もコロナ禍を機にカード利用を始めています。
イタリアでは、銀行の経営難が相次ぐなどして金融機関に対する信頼度が低く、現金志向が強いとされてきました。また、税金逃れのために現金での決済を好む傾向もあります。新型コロナの感染拡大を機に、これまで現金での支払いが中心だった食料品店でもカードで決済する人が増加しています。ドイツでは、戦後安定したインフレ率で経済成長を実現し、現金への信頼が強いとされてきました。しかし、最近では、現金を介した感染を嫌い、キャッシュレスの動きが加速しています。

 

(2020年6月25日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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