年金の保険料

会社員や公務員が加入する厚生年金の保険料は、月給やボーナスに、保険料率を掛ける形で計算されます。保険料率は、2017年の引き上げ以降、18.3%で固定されています。保険料は事業主と折半するため、加入者が実際に負担するのは月給やボーナスの9.15%です。基本給に残業手当や通勤手当なども加えた税引き前の月給の、4~6月の平均値を求めます。
4~6月の平均月給が27万円以上29万円未満の例だと、計算に使う月給は28万円で、18.3%を掛けた5万1,240円が月額の保険料となります。原則として、9月から翌年8月まで適用されます。半額が給料から天引きされ、事業主の負担分と合わせて納められる仕組みです。
自営業の人などが納めている国民年金の保険料は、2020年度は月1万6,540円です。毎年度、物価や賃金の伸びに合わせて調整されており、2019年度と比べて月1,300円アップしました。

(2020年7月2日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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