授業におけるデジタル機器の利用

日本の学校のデジタル対応は、世界から20年近く遅れています。2000年代前半は、日本の学校のコンピューター整備状況は各国と大差がありませんでした。しかし、2009年には授業中のデジタル機器の利用状況が、経済協力開発機構(OECD)加盟国で最低水準となり、2018年も同様です。日本の学校は情報機器を遊び道具とみて遠ざけましたが、世界は鉛筆やノートと同じ文房具にしています。
デジタル技術に対応した人材を育てるためにも、学校教育のデジタルトランスフォーメーションは避けて通れません。日本もコロナ禍を受けて1人1台の端末を今年度中に配備する目標は立てました。しかし登校を再開した途端にオンライン指導をやめ、対面授業に戻る学校も相次いでいます。オンラインと対面を融合し、教育の質を高めることが大切です。

(2020年7月7日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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