受精卵ゲノム編集の臨床応用当面禁止

米医学アカデミーや科学アカデミー、英王立協会がつくる国際委員会は、ゲノム編集技術を人間の受精卵に使い、子宮に戻す臨床利用について、現在の技術は安全性や効果で信頼できる水準にないとして、するべきではないとの勧告を発表しました。
受精卵や卵子、精子などの生殖細胞をゲノム編集し、子どもを誕生させる臨床応用について、安全で効果的な技術がまだないとしています。わが国においても、生命倫理専門調査会は、受精卵ゲノム編集についての基礎研究は認めたものの、子宮に移植するなどの臨床応用は禁止しています。今年1月、厚生労働省の専門家委員会が禁止するための法律をつくるべきだとする報告書をまとめ、規制を検討中です。

(2020年9月4日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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