日本集中治療医学会と日本救急医学会は、新型コロナウイルス感染症において、推奨する治療薬を重症度別に記した診療ガイドラインを作成しました。新型コロナは治療法が確立しておらず、別の病気の治療薬も試験的に使われています。両学会はこれまでの世界各国の研究論文を分析し、今回の指針をまとめました。
軽症患者には、治験が進む新型インフルエンザ治療薬アビガンの投与を弱く推奨しています。中等症・重症患者には、肺の病気などに広く使われているステロイド薬デキサメタゾンの投与を強く推奨しています。5月に治療薬として特例承認された抗ウイルス薬であるレムデシビルは、弱く推奨するとしています。
(2020年9月10日 読売新聞)
(吉村 やすのり)