日本産科婦人科学会内視鏡学会は、子宮筋腫の手術時に使用するモルセレーターに対するFDAの勧告を受け、技術認定医に対して直ちにアンケート調査を実施した。
子宮筋腫の手術の際に電動モルセレーターをほとんどの医師が使用しており、機材としてはJ&J社製が8割を占めている。J&J社はFDAの勧告を受け、販売停止としたが、8割の医師が当然のことながら困ると考えている。対策としては、筋腫核出術をやめるとするもの、腹腔鏡下手術ではなく開腹法にするものが4分の1、23%を占めている。 大きな筋腫核など回収法としては、腹壁創部、膣から回収する他、LAMとするバックの中で筋腫を細切りするなどの方法が代替回収法としている。学会ではHP上に患者及び医師に対してのお知らせを出しているので参照して頂きたい。
学会ではもう一度会員に対して、腹腔鏡下の子宮筋腫手術後の病理診断、術式、予後などについて全国調査を実行する予定である。
アンケート集計:一般社団法人 日本産科婦人科内視鏡学会HPより
(吉村 やすのり)