大学入試の推薦の仕組みの変更

昨年度までのAO入試は、総合型選抜に変わりました。また、昨年度までの推薦入試は学校推薦型選抜に変わりました。これまでの推薦・AO入試では、少子化が進んで学生集めに苦労している私立大学が、学力不問で合格させるケースが問題になってきました。文部科学省は、大学入試改革の一環で、どちらの選抜でも小論文やプレゼンテーションなどで学力を測ることにしています。
総合型は、受験生が部活動の成績や生徒会活動などをアピールする書類などを用意して出願します。一方の学校推薦型は、高校の校長の推薦を受けて出願します。時期も変わります。これまでのAO入試では8月中に合格発表をする大学もあって、秋からの生徒の学習意欲が落ちると高校側が改善を求めていました。そのため、総合型は出願開始を8月から9月に遅らせ、合格発表は11月以降にしています。学校推薦型も出願開始こそ11月のままですが、合格発表を12月以降にしています。2019年春入学の約62万人のうち、AOの合格者は10%で、推薦は37%です。私立大学に限るとAOが12%、推薦が43%に達しています。

(2020年9月18日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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