女性の昇進意欲

21世紀職業財団の調査によれば、管理職になれるとしたらどう思うかとの質問に、なりたい、推薦されればなりたいと回答したのは、男性37.4%に対し、女性は29.5%でした。職種による違いもありますが、女性の方が昇進には消極的という結果でした。しかし、上司に活躍を期待されているかという質問においては、期待を言葉で伝えられている女性の管理職志望は36.7%と、男性並みに上がっています。言葉では伝えられていないが態度や雰囲気で感じる女性も33.5%と、全体の平均を上回っています。反対に、言葉でも伝えられていないし、態度や雰囲気でも感じない女性は22.5%と、管理職への意欲が大きく下がります。
上司が男性ばかりという職場で、女性が管理職となって働く姿をイメージすることは難しいものがあります。役員となるとなおさらです。ロールモデルがそろっている男性社員とは大きく異なります。女性社員にはこまめに管理職への期待を口にし、戦力として育成していくことが大切です。上司が面談などで、今後のキャリアについてアドバイスしてくれる場合、女性の37.9%が管理職を志向するという結果も出ています。

(2020年9月21日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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