オンライン診療の流れ

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、厚生労働省は、4月に初診からのオンライン受診を、感染が収束するまでの時限措置として認めています。しかし、対応が難しい病気もあり、通常の診療と組み合わせ、治療の質を落とさないことが大切です。初めての患者のオンライン診療は、患者の状態が分かっていないため、とくに慎重を要します。4月下旬で1万812施設、5月末には1万5,226施設と増加しましたが、その後は大きく増えていません。
オンライン診療は、希望すれば誰でも受けられるわけではなく、医師が可能と判断した場合に受けられます。生活習慣病などで症状が安定し、重症でないと判断できる患者にオンライン診療が可能となります。胸が痛いなど、症状から明らかに検査が必要だと思われる場合は、オンライン診療できません。血液や血圧の検査データに加え、対面で聴診などをすることで、新たな病気が見つかる可能性もあります。新しい薬を処方した後も、副作用が出ていないか確認するためにも対面での診察が必要になります。

(2020年9月23日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。