定年消滅のための3つの要因―Ⅲ

経済成長要因
定年消滅の3つ目の要因は、それが経済成長に資することです。引退時期を遅らせて就労期を延ばせば、それだけ労働力人口の維持にはプラスとなり、社会が生み出す生産物は増えます。
GDP成長率は、すべての時期において、マンアワー(就業者数×労働時間数)が成長のマイナス要因となっています。不況による総需要縮小が響いた時もありましたが、基本的には1996年から日本の生産年齢人口(15~64歳)が、減少に転じたことの影響が大きくなっています。労働力人口の確保は最大の成長戦略と思われます。

(週刊東洋経済 10月17日号)
(吉村 やすのり)

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