この冬はインフルエンザと新型コロナウイルスの同時流行が心配されています。接種を希望する人が一度に増え過ぎると、ワクチンの供給が追いつかなくなる心配もあります。厚生労働省は、重症化するリスクの高い人から順に受けてもらうよう呼びかけています。
今月25日までは、自治体による定期接種の対象になっている65歳以上の高齢者、60~64歳で心臓や腎臓、肺の働きが悪い人たちなどが優先されます。それ以外の人は26日まで待つよう求められています。26日以降は、妊婦や子ども(生後6カ月~小学2年)、65歳未満で持病のある人、医療従事者にとくに接種を呼びかけることにしています。
厚生労働省は、ワクチンの種類が今と同じになった2015年以降で最も多い約3,178万本(最大約6,356万人分)を供給できるとしています。インフルエンザワクチンには重症化を防ぐ効果はありますが、発症を完全に防げるわけではありません。
(2020年10月23日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)