各国の年代別感染者数

厚生労働省は、光を当ててがん細胞を破壊する光免疫療法に使う治療薬と医療機器を、公的医療保険の対象とすることを決めています。光免疫療法に用いられる治療薬と医療機器が実用化されるのは世界で初めてです。手術ができなくなるなどした頭頸部がんの治療に使われる予定です。
治療薬は、がん細胞にくっつく抗体と、特定の光を当てた時にだけ反応する物質とを組み合わせています。点滴で投与して20~28時間後、がんがある部分にレーザーを当てると、がん細胞が破壊されるという原理です。海外で実施された臨床試験では、患者30人のうち13人に、がんが小さくなったり、なくなったりする効果がみられています。
治療薬の価格は1瓶あたり102万6,825円です。1回の治療で4瓶ほど使い、レーザーシステムなどと合わせると、治療費の総額は600万円程度になります。医療費の自己負担に上限を設ける高額療養費制度により、患者負担は抑えられます。

(2020年11月10日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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