地球温暖化による自然災害の増加

地球温暖化に伴って、異常降雨などがもたらす水害が増加しています。ドイツのミュンヘン再保険によれば、2019年に発生した経済損失をともなう自然災害は、820件に達しています。その4割強にあたる360件を水害が占め、約40年前の1980年の6倍に増加しています。米海洋大気局によれば、この間に地球の平均気温は0.67度上昇しています。
河川や沿岸部の水害は大都市が近くにあることが多く、損害も大きくなる傾向があります。2005年に米南部を襲ったハリケーン・カトリーナの水害で、世界の保険会社が支払った保険金額は605億ドル(約6兆3,000億円)と史上最大です。日本でも台風19号が上陸した2019年の全国の水害被害額は、国内で過去最大の2兆1,476億円でした。

(2020年12月6日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。