女子生徒の制服にスラックスを追加したり、性別の縛りをなくしたりする形で制服に選択肢を設ける都道府県立高が、少なくとも19都道県の600校超に上っています。性的少数者のうち出生時の性別と自認する性別が異なるトランスジェンダーの生徒への配慮に加え、防寒面などから導入する高校も増えています。
選択肢の中身は、女子生徒にスラックスを認める場合が多くなっています。制服を男子用、女子用と限定せずに選べるようにして、男子がスカートをはける高校もあります。最多は北海道の97校で、東京の93校、千葉の73校が続いています。残る28府県でも、京都府教委が「大半の学校で女子がスラックスを選べる」、和歌山県教委が「全体の約半数」とするなど、選択肢を設ける高校が広がっています。
(2020年12月8日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)