厚生労働省が、昨年10月に発表した国民健康・栄養調査によれば、2019年の喫煙率は16.7%で減少傾向が続いています。男性は27.1%、女性は7.6%でした。日本の喫煙率全体が減少傾向にある中、加熱式たばこの使用率は急増しています。
加熱式の使用率は、2015年に0.2%でしたが、2017年には3.7%、2019年は11.3%と急激に増えています。2019年は、男性が17%、女性が6%に達しています。禁煙の意志がある患者で31%、その意思がない喫煙者でも43%高く、紙巻きたばことの併用や紙巻きたばこから、加熱式への移行が起きています。WHOは、加熱式たばこを他のたばこ製品同様に規制するよう勧めていますが、日本では、加熱式専用の喫煙室内ならば飲食可能とする特別扱いをしています。
(2021年1月4日 岐阜新聞)
(吉村 やすのり)