文部科学省のまとめによれば、2020年に自殺した児童生徒の数が、前年比で約4割増の479人に上り、過去最多でした。小中高校生のいずれも増え、特に女子高校生は138人と倍増、コロナ下の長期休校が明けた6月や8月が突出して多くみられています。うつ病などの悩みが増える傾向にあります。
479人のうち小学生は14人で、中学生は136人、高校生は329人でした。高校生は男子が191人で、女子は138人でした。月別では昨年6月が45人、8月が64人、9月が53人、11月が48人で、6、8、11月はいずれも倍以上に増えています。
原因は進路に関する悩みが55人、学業不振が52人の二つが多数を占め、うつ病など病気の悩みや影響が例年より増加傾向でした。6月は長期休校が明け、8月は短縮された夏休みが明けた時期です。
（2021年2月16日 朝日新聞）
（吉村 やすのり）
