STAP細胞論文の共著者である山梨大の若山教授が、STAP細胞の存在を否定した。若山教授は、小保方氏から受け取ったSTAP細胞から培養し、無限に増殖をするSTAP幹細胞をつくり、保存していた。その幹細胞を第三者機関(放医研)に依頼して遺伝子を調べたところ、若山教授が小保方氏に渡したマウスとは異なることが判明した。
当初から樹立されたSTAP細胞は、ES細胞ではないかとの疑惑が出ていた。小保方氏の研究室には、若山教授により樹立されたES細胞も保存されており、STAP細胞が存在しないという状況証拠は、ほぼ固まってしまった。若山教授はSTAP研究を続けることを中止した。あとは世界でただ一人作れるという小保方氏が作ること以外に、STAP細胞の存在を証明することはできないことになってしまった。
(2014年6月17日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)