小中学生の近視の増加

文部科学省によれば、国公私立の小中高校などが対象の2019年度学校保健統計調査では、裸眼視力が1.0未満だった小学生は34.57%、中学生は57.47%に上り、いずれも過去最多となっています。成人してから緑内障や網膜剝離など失明につながる病気になりやすいとの指摘もあり、文科省は、日本眼科医会の協力を得て、全国的な実態把握に乗り出すことにしています。
小中学校では、パソコンやタブレットといったデジタル端末を活用した授業が4月から本格化するため、視力への影響を懸念する声が出ています。適切な使用ルールの作成や屋外活動を増加させるなど、調査結果を基に子どもの目を守る対策を進めることも大切です。

(2021年4月19日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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