日本政府の対応
日本の社会は、全体として新型コロナウイルスにうまく対応できていると思うかを、どちらかと言えばを含めて聞くと、思うは46%、思わないが53%と評価が分かれています。日本政府の対応が、中国や台湾など東アジア諸国と比べ、うまくいっている方だと思うかを尋ねると、どちらかと言えばを含め思うが49%、思わないが50%と見方が二分されています。
新型コロナは、昨年1月に中国で最初に感染が拡大し、世界に広がりました。しかし中国はその後、感染が広がりそうな地域を強制的に封鎖する手法で感染拡大をほぼ抑え込んでいます。台湾は、2003年に重症急性呼吸器症候群(SARS)で多数の犠牲者が出た教訓を生かし、感染拡大を抑え込みました。
米国や英国など欧米諸国と比べると、うまくいっている方だと思うは60%で、思わないの39%を上回っています。ワクチン接種が日本よりも進んでいるとはいえ、米国の1日あたりの新規感染者は4月に入ってからも3万~8万人台で推移していることなどが反映しています。
(2021年4月30日 読売新聞)
(吉村 やすのり)