5月4日までの最近1週間の新規感染者数を、人口10万人あたりで計算すると、東京は42人で、福岡は47人です。福岡は人口も感染者も東京の半分以下ですが、人口10万人の基準でそろえると、東京のように厳しい状況とも言えます。地図上だと、大阪・兵庫・奈良など近くの地域での感染拡大も分かりやすくなっています。
感染者数を10の区分(階級)に分けて、それぞれにあてはまる都道府県数を数えたヒストグラムを見ると、1ケ月前(4月5日までの1週間)では、ピークが0~5人の階級ですが、1ケ月後の5月4日までの1週間では、右側にピークが移ってきています。上下のグラフを比べると、感染が多くの都道府県で深刻になっていく姿が分かります。
(2021年5月12日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)