アスベストによる健康被害

厚生労働省は、新設する基金で補償するアスベストによる健康被害者が、計約3万1千人に達すると推計しています。現在確認できている被害者に加えて、30年間で新たに1万9,500人が対象となり、総数は現在の3倍近くに拡大する見通しです。
補償の対象は、1975~2004年に、屋内建設作業に従事して石綿関連の病気を患い、労働災害や石綿健康被害救済法で認定された人とその遺族らです。基金から最大1,300万円を支払います。政府は補償金などで総額約4千億円を見込んでいます。中皮腫などによって労災認定されたのは、2019年度までに1万7,366人、労働者以外も対象とした石綿救済法の認定者は今年3月までに1万5,672人です。

(2021年6月3日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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