ポストコロナの教育-Ⅱ

コロナ禍でのオンライン教育
日本の学校教育は教員の優れた資質によって支えられてきました。しかし、ICT活用は、OECD加盟国で最下位であり、コロナショックでその弱点が出てしまいました。
コロナショックで導入されたオンライン学習への評価を聞くと、全体の4割が肯定派、6割が消極派・否定派で、反応が大きく分かれています。学校での環境整備が大幅に遅れている、家庭での取り組みが重要といった意見が寄せられています。ICT活用は子どもたちの学習だけではなく、教員の業務の効率化支援という狙いもあります。
学校教育のデジタル化を推進するGIGAスクール構想で、初めて国の予算が直接配分されたのは大きく、今後も国が継続的に予算を組んで、デジタル教育移行への壁を超えて行かなければなりません。

(2021年6月9日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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