AIによる意思伝達

米国では、脳の活動を読み取り、スマートフォンに手で文字を入力するのに近い速さで実行できる技術が登場しています。医療分野を中心に、脳科学とITを融合したブレインテックが開花しつつあります。AIは学習結果をもとに、人が書きたい文字を9割超の精度で推定できるようになり、早い文字入力が実現しています。AIが、文字によって異なる脳の信号の特徴を見分けるのに強みを発揮しています。
新技術は、体が不自由な人のコミュニケーションの助けになります。麻痺を持つ人も、自らの意思だけで健常な人の親指よりもスマホを速く使えるようになるかもしれません。ゲームなどでデジタル技術を使って、脳に疾患を持つ人の運動機能などを回復させる事業が始まっています。ブレインテックは、脳の活動を測る技術の向上や、データ分析するAIなどの進化に伴い急速に研究が進んでいます。

(2021年6月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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