読売新聞の調査によれば、全国のがん診療の拠点病院の8割で、新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年のがん手術件数が前年より減少しています。減少幅が10%を超える病院も2割に上っています。コロナ患者の受け入れに伴い、一般診療を一部制限せざるを得なかった、感染を恐れた患者の受診控えが目立ったなどが理由に挙げられています。そのため、検査を受ける人が大きく減って、がんが進行した状態で見つかる人が増えています。
がん診療連携拠点病院は、専門的ながん医療を提供し、地域連携や患者相談の中核を担う病院として、治療件数などの要件に基づき国が指定しています。拠点病院がない地域には、拠点病院と連携する病院として地域がん診療病院が指定されています。
(2021年7月17日 読売新聞)
(吉村 やすのり)