わが国の人口は、2009年以降5年連続で減少し、1億2,643万人となり、前年より24万人減少している。15歳~65歳の生産年齢人口は、7,836万人であり、総人口に占める割合は62%である。3大都市圏に住む人は全人口の半数であり、特に首都圏の人口は初めて3,500万人を超えた。都市部への人口流入の波は抑えられそうにない。
人口減少率の高い県は、秋田、青森、山形などの東北地方など地方に多く、東京への一極集中がさらに進んでいる。このような国は世界中どこにも存在しない。東京の景気が回復すると、地方からの人口の流出がさらに加速されることになり、地方の衰退は止めることができない。今後はいかにして地方を活性化させるかが鍵となる。
(2014年6月26日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)