厚生労働省の発表によれば、新型コロナウイルス感染者のワクチン接種状況を調べた結果、未接種で感染した人は人口10万人当たり67.6人、2回接種後の人は4人で、15分の1以下になったとしています。10~12日の新規感染者約5万7,000人の接種歴を調べたところ、未接種は約4万7,000人で、8割超を占めています。2回接種を終えた人は、約1,700人で3%でした。
年代別では65歳未満は、10万人あたりの感染者は、未接種で69.7人、1回接種のみが24.6人、2回接種が7.4人でした。65歳以上では、未接種で31.1人、1回接種で9.8人、2回接種で2.3人でした。
ワクチンの効果は100%ではなく、接種後に感染するブレークスルー感染が起こることがあります。積極的な接種を求めつつ、接種済みの人も、引き続き感染防止対策を徹底し、感染リスクのある行動を控えることが大切です。
(2021年8月19日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)