厚生労働省の調査によれば、小学校の教室などで運営する学童保育の児童数は、2013年で約90万人とのことである。0~6歳までは保育園において、子どもを預かってもらうことができる。しかし、小学校に入学後、放課後に子どもを預かってもらえる学童保育の場所を確保することが大変である。預け先が見つからず仕事を辞める親もいる。いわゆる“小1の壁”である。
現在、都市部では利用時間帯も幅広い企業運営の学童保育が増えているが、待機児童は1万人にも及ぶ。安倍政権は新しい成長戦略で、学童保育の受け皿を今後5年間で30万人増やすとしている。若い男女が子育てをしながら、共働きをするためには、この小1の壁を乗り切らなければならない。
(吉村 やすのり)