幸福度ランキング

経済成長率などに加え、幸福度や充実感など豊かさを巡る人間の主観を指数化し、政策や経済活動に生かそうと探る潮流が世界で広がってきています。各国の政府・企業が持続可能な成長への意識を高める中、人々の行動に大きな制約を強いる新型コロナウイルスとの戦いの長期化とも呼応して、ウェルビーイング(良く在ること)を可視化する道を探る動きは年々加速しています。
その中で、わが国は世界幸福度報告で幸福順位が低迷しています。2017年に、政府の経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)で、人々の幸福感など社会の豊かさや生活の質を表す指標群の作成をうたい、検討を進めています。さらに、今年の骨太の方針は、政府の各種基本計画などについて、それぞれウェルビーイングを考える重要業績評価指標(KPI)を設定するとしています。

(2021年9月10日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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