明治安田生命保険の調査によれば、育休を取得した男性に、育児に関し良い変化があったかどうかを尋ねると88.6％が良い変化があったと答えています。育休を取得した男性に、育児への関わりの変化を聞いたところ子育ての大変さが分かり、配偶者をもっとフォローしたいと思ったが49.4％で最も多くなっています。
育休を取得したくてもできなかった男性の理由は、給与が減少するなど金銭面で取得しにくかったが30.0％と最も多く、昨年調査から倍増しています。これらは新型コロナウイルス禍が長引いた影響とみられます。職場を長く離れ、戻る際の雰囲気に不安があるが12.8％でした。取得できなかった人は、経済面や職場の雰囲気を理由に挙げています。取得促進には育休制度の周知に加え、労働環境を整えることが大切です。
（2021年11月8日 日本経済新聞）
（吉村 やすのり）
