野村総合研究所の調査によれば、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、新しい仕事を探しているパートやアルバイトの女性の2割超が、半年以上転職活動をしていることが分かりました。約4人に1人に相当し、希望に沿う求人が少なく、応募しても不採用になるなど、厳しい状況が浮き彫りになっています。
このうち実際に仕事を探している女性は31.2%です。転職活動期間が6カ月くらいまたはそれ以上が23.4%、4~5カ月くらいが10.1%、2~3カ月くらいが23.1%でした。仕事探しの苦労を尋ねると、希望する条件に合う求人が見つからないが70.2%で最多です。新しい仕事を探す意欲を維持するのが難しいが35.5%、応募しても採用されないが26.6%と続いています。
コロナ禍で、非正規女性は厳しい状況にあります。雇用移動の円滑化には、資格取得や職業訓練と合わせて、それに対する経済的支援の強化が必要になります。
(2021年11月24日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)