オーストラリアのシンクタンクであるロウイー研究所によれば、アジア太平洋地域の26カ国・地域を8分野で分析・評価した2021年版のアジアパワーインデックス(API)において首位の米国が点数を伸ばし、2位の中国を引き離しています。
各国・地域の軍事力、経済力、外交的影響力など8つの分野を分析し、100点満点で評価しています。米国は総合点が82.2点で、81.6点だった2020年から上昇しています。外交的影響力、軍事力、将来に向けた資産など8分野中6分野で首位に立ち、新型コロナウイルスを受けた混乱などで多くの国が点数を落とすなかで点数を上げています。
中国は、74.6点と1.5ポイント減少しています。将来に向けた資産や文化的影響力などが下落しています。外交的影響力も昨年トップでしたが、米国が中国を抑えてトップに立っています。
(2021年12月6日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)