女子大生の生殖の知識

昨日聖徳大学で千葉県の女子大生に対し、女性のからだと卵子の老化についてお話をさせて頂きました。これまでいろいろな公開講座や研究会などで若い女性に生殖に関わるお話をさせて頂きましたが、中学校や高校でまったく自分自身の身体のことを保健体育の授業で学習されていないことを痛感させられました。排卵や受精などの知識そのものはわかっているのかもしれませんが、それを自分の身体に起こっている現象として結びつけることが全くできていないようです。

国民の生殖に関する知識レベルは、先進諸国のなかでも最も低い国の一つに挙げられています。卵巣は生まれてから卵子をつくることができないこと、卵子は閉経になるまで減り続けること、女性の生殖年齢には適齢期があり、25~35歳で妊娠・分娩することが望ましいこと、40歳を越えると妊娠率は極めて低下すること、妊娠したいと思っても妊娠できない不妊という病態があること、男性側にも不妊の原因が多くみられることなど、若い人たちに知っておいて欲しいことを教育・啓発することの大切さを痛感しています。

(吉村 やすのり)

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