子ども食堂の増加

NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえの調査によれば、市民団体などが運営し、子どもたちに食事を提供する子ども食堂が、昨年12月時点で少なくとも全国に6,007か所あることが分かりました。前年より約2割、1,047か所増えています。新型コロナウイルスの感染拡大で人とのつながりが薄れ、孤立や孤独が深まることへの危機感が高まったのかもしれません。
むすびえでは、2025年までに全小学校区の約1万9,000校に1か所以上の子ども食堂の設置を目指していますが、今回の調査で満たしていたのは22%に過ぎません。活動の継続には地域の理解が欠かせません。国や自治体は食材や場所の提供などで商工会や自治会に協力を働きかけるなどのバックアップが大切となります。

(2022年2月2日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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