2人以上世帯の金融資産

日本銀行の調査によれば、2人以上世帯の金融資産の保有額は、平均1,563万円でした。昨年の保有額は1,436万円でしたが、少し増加しています。内訳は、預貯金が670万円、保険が309万円、株式や債券、投資信託などの有価証券が506万円、その他金融商品が77万円です。
しかし、平均値は少数の高額資産保有世帯の影響を受けやすいとされています。保有額を順に並べて真ん中に位置する世帯の保有額で、家計の実感により近いと言われる中央値は450万円でした。金融資産を保有している世帯のうち、1年前より増えたと回答したのは37.5%で、減ったと回答したのは21.3%です。増えた理由としては、株式、債券価格の上昇で評価額が増加したなどが多くなっています。減った理由では、定期的な収入が減り、金融資産を取り崩したと回答しています。

(2022年2月23日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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