子宮頸がん検診の受診率について、ジョンソンエンドジョンソンカンパニーが調査しています。子宮頸がん検診の受診予定を調べたところ、回答者7,596人のうち、受診済み、今年度中に受診予定と答えた人は29.7%に過ぎません。前年比では約3ポイント増えていますが、2019年に厚生労働省が調査した際の受診率の43.7%と比べ、14ポイントも低くなっています。
受診を延期・控えた理由は、からだの変調を感じない、健康状態に不安がないので必要性を感じていないが上位を占めており、新型コロナウイルスの感染リスクも理由に上がっています。子宮頸がんは健康状態に変化を感じにくいため、検診せずに手遅れになることもあります。企業は健診・検診の意義や情報を従業員に伝え、組織全体の健康文化醸成が重要となります。
(2022年3月7日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)