コロナ禍における女性と若者の自殺の増加

厚生労働省の公表によれば、コロナ禍で女性や若者の自殺が増える傾向が続いています。女性は前年比0.6%(42人)増、年代別には20代が同3.6%(90人)増で、いずれも2年連続での増加となっています。

 (2022年3月16日 朝日新聞)

2021年の自殺者数全体は、前年より74人少ない2万1,007人で2年ぶりに減少しています。男性は1万3,939人(前年比116人減)で12年連続で減っています。一方、女性は7,068人で、2020年に前年比15.4%(935人)と急増してから、高止まりの水準となっています。年代別にみると、20代は2021年に3.6%増の2,611人でした。2020年に同19.1%(404人)増えており、コロナ禍前と比べて厳しい状況が続いています。

 (2022年3月16日 産経新聞)

女性の自殺の動機・原因は、健康問題が最多で、前年比144人減の4,375人、次いで家庭問題が65人増の1,357人で、内訳は夫婦関係の不和が223人、家族の将来の悲観が215人などでした。経済・生活問題も29人増えて454人に上り、うち生活苦が185人と最も多くなっています。

(吉村 やすのり)

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