4月より、保険証を使い診療サービスを受ける時の料金である診療報酬が見直されます。インターネットのビデオ通話機能を使ったオンライン診療を初診で受けた時の料金は、自己負担が3割の場合、642円が753円に増えます。新型コロナ感染を恐れて対面での受診を控える人もいて、オンライン初診は注目されています。しかし、対応できる医療機関は全体の約6%に過ぎません。初診料を上げて医療機関の収入を増やして参入を促し、オンライン診療を広げるのが狙いです。
新しい感染症に備えて日頃から対策をしている診療所を受診すると、その経費を支援するための料金が、自己負担3割の場合新たに月18円かかります。感染した疑いがある発熱患者を診察する発熱外来を、必要な時に開くことをインターネットで公表した診療所が対象になります。
今、熱が出ても近所の発熱外来を探すのに苦労する人は多く、新型コロナの検査や診療ができる3万5千カ所の発熱外来のうち、名前が公表されているのは約7割です。経費支援を受ける診療所の公表で、発熱外来を見つけやすくなることが期待されています。
(2022年3月19日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)