デジタル教科書による身体的課題

文部科学省は、2021年度に全国の4割の小中学校で実施したデジタル教科書の結果をまとめています。調査によれば、デジタル教科書や学習用端末を使った授業の後、目や首、肩に疲れや痛みを感じたのは、小学校低学年で2割以上、目の疲れは3割近くに上っています。中高学年と中学生では4割前後が疲れや痛みを訴えています。いずれも4割が昼間に眠く感じると答えています。
一方、教員が授業でデジタル教科書を使う割合は低く、5割超の教員が使わない週もあると回答しています。週に60分より長いは2割弱にとどまっています。学力については、デジタルが紙の教科書を使用する場合と同等以上の教育効果があると分析されています。文部科学省は、2024年度よりデジタル教科書の本格導入を考えています。その際には、健康面への配慮も必要となります。

(2022年6月22日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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