わが国の防衛費の推移

日本の防衛費は10年連続で増えています。2022年度当初予算は5兆4,005億円、(前年度比583億円増)で、過去最多を更新しました。ウクライナ侵攻を背景に、政府は防衛力増強を目指しています。
対GDP比でほぼ1%以内としてきた防衛費についても、自民党は昨年の衆院選に続き、参院選でもGDP比2%以上も念頭と公約に明記しました。日本を攻撃しようとする外国のミサイル基地などをたたく敵基地攻撃能力も、反撃能力と言い換えて保有を公約に盛り込んでいます。
ウクライナ侵攻は、日本でも戦争への不安を膨らませています。ウクライナ侵攻を受けて、日本と日本周辺にある国との間で戦争が起こるかもしれない不安を以前より感じるようになったか聞くと、80%の人が感じるようになったとしています。侵攻後、北朝鮮のミサイル発射や中国による台湾侵攻の可能性について、取り上げたニュースにも目が行くようになっています。現在の防衛費は年間約5兆円で、対GDP比約1%です。2%に引き上げるには、新たに約5兆円の財源が必要になります。日本の周辺には対話が通じない国もある以上、いずれにしても十分な備えが必要です。

(2022年7月7日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。