車内への子どもの置き去り

三洋貿易の調査によれば、ドライバーの3割が、子どもだけ残して車を離れた経験があるとしています。置き去りを認識していなかった人ほど、1回あたりの時間は長い傾向にありました。15分以上と回答した割合を比べると、子どもの存在を認識していたグループでは約6%ですが、認識していなかったグループでは約4割に達しています。

 

日本自動車連盟の実験では、気温35度の場合、車内の暑さ指数はエアコン停止から僅か15分で危険レベルに達します。福岡県の保育園では、昨夏に送迎バスの中で男児が熱中症で亡くなっています。親が保育園に送り届けるのを忘れ、車内に残された子どもが亡くなる事故も起きています。
三洋貿易は福岡の事故をきっかけに、置き去り検知センサーの普及を目指し、日本の自動車メーカーなどに働きかけをしています。レーダーセンサーで乗員の動きを捉え、置き去りを検知するとライト点滅やスマートフォンへのメッセージなどで警告できます。毛布の下にいる乳児の微細な動きも検知する精度だとされています。

(2022年7月29日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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