人口問題を考える―Ⅲ

移民の受け入れ
出生率低下という現実に直面しながらも人口を維持し、成長を続ける国もあります。代表例はカナダです。足元での人口増加率は年1%で、先進国の中で高い水準を誇っています。カナダは1971年に多文化主義に転換し、新型コロナウイルス禍の影響を受けても人口流入が続いています。欧州でも移民を積極的に受け入れる国が増えています。
日本では、在留外国人の男女の比率は約2%にとどまっています。仕事が少ない時は移民より自国民に仕事を優先すべきだと考える人が多くなっています。日本では、移民に否定的な立場の人が多いと思われます。少子化を補うはずの移民政策に遅れをとっています。

(2022年7月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。