新聞を読む頻度が高い子の方が、読まない子よりも全国学力調査の平均正答率が高い傾向がみられています。調査は4月に、小学6年生と中学3年生に実施されています。
新聞を読んでいますかという質問について頻度を4択で答えてもらったところ、ほぼ毎日と答えた子の国語の平均正答率は、小6で75.4％、中3で74.9％だったのに対し、ほとんどまたは全く読まないと答えた子の平均正答率は、小6で63.9％、中3で68.3％でした。
新聞を読む頻度は年々減っています。小6のほぼ毎日は、2013年度の12.2％が2022年度には4.9％に減っています。ほとんどまたは全く読まないは、小6で2013年度の45.9％が、2022年度には72.7％に増えています。新聞を読む必要があるかどうかは別として、現代の若者に、書物や文字を読む機会が減少していることは事実です。児童・生徒の若い時期に読解力を養うことは大切です。
（2022年8月23日 朝日新聞）
（吉村 やすのり）
