森記念財団都市戦略研究所の世界の都市総合力ランキング2022で、東京は3位を維持したものの、都市の機能を評価するスコアは下がっています。新型コロナウイルス対策の海外渡航規制が影響し、評価対象の全6分野のうち4分野で順位を落としています。2024年に五輪・パラリンピックの開催を控える4位のパリが点数を伸ばし、東京とは僅差となっています。
1位のロンドン、2位のニューヨークなど上位6都市の順位は前年と変わりません。東京は環境の分野で順位を上げた一方、経済や文化・交流などで順位を下げ、総合スコアを前年から43.8ポイント下げています。経済分野は前年の4位から5位に下げました。特に国内総生産(GDP)成長率の指標は33位と低く、経済の自由度も26位にとどまっています。文化・交流も4位から5位に下げました。
(2022年12月15日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)