学校での体罰

文部科学省のまとめた体罰の実態把握調査によれば、2020年度中に確認された学校(国公私立)での体罰は485件でした。前年度に比べると3割減りましたが、なお暴力的な指導は残っています。内訳では高校の194件が最多で、中学校の147件と小学校の123件が続いています。
体罰時の状況は、授業中などが217件と最でしたが、次に多いのは部活動の93件で、19.2%を占めています。場所別では、運動場・体育館などが25.6%に上っており、体育の授業中の体罰も少なくありません。
肉体的な苦痛だけでなく、言葉による不適切な指導も場合によっては厳正な対処が必要です。スポーツ庁は部活動に関するガイドラインで、信頼関係があれば、体罰なども許されるとの認識は誤りだとしています。

(2022年12月19日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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