理工系分野に対する支援

2019年のOECD調査によれば、大学の入学者に占める理工系分野の割合をみると、ドイツが40%と高く、イタリアが31%、スイスが27%で、日本は17%でした。海外では、STEM(科学・技術・工学・数学)分野を重視した教育施策が進められています。
米政府は、STEM分野の学位を取って卒業する大学生を、10年間で100万人増やすとの目標を示しています。欧州では、STEM教育の質の向上や人材不足の解消に、国を超えて情報共有する取り組みを始めています。カナダでは、小学生からのSTEM教育に力を入れています。
わが国においても、デジタルや脱炭素など成長分野の人材が不足する中、文部科学省は大学の理工農系の学部を増やす支援に乗り出します。3,000億円の基金を活用し、私立大学と公立大学に今後10年かけて約250学部を新設・転換することを促す方針です。

(2023年1月28日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。